一点あるいは一箇所に、物理的・精神的な小さな力が「集まる」ことで、それぞれが持っていない多様な効果が発揮される。(集積効果?)
そのためには、どこに集めるのか、いつ集めるのか、どのような力を集めるのかをデザインしなくてはならない。そして、どのような効果が期待できるのか、そのビジョンを明らかにすることがプランニングやプログラミングの役割である。
一人の空間、二人の空間(対人距離)については、すでにたくさんの知識が得られている。最近の日本の平均世帯人数は2.55人だが、三人の空間についての研究は意外と行われていない。
世帯のような生活空間においては、三人という人間の行動の関係が、空間の評価に重要だというのは、このような現実の空間での統計的な頻度に加え、例えば、「歩く空間」においてもひとつのグループとして捉えられる最大の単位が三人程度ということからも明らかである。
まして、四人の空間についてはほぼ皆無だが、矩形で構成される居室空間の配置としては比較的考えやすいはず。
ここまでは比較的日常生活を通して考え易いが、さて、五人が集まる空間という哲学はあるのだろうか?形としての五角形には黄金比率が内包されているのだが。
この辺までが少数の集まりだとすると、それ以上はだんだん群衆力学になってくる。
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