3月25日は昨年亡くなった母の一周忌のために浜松で法要を済ませました。浜松に帰った時には帰りに必ず浜名湖養鰻組合の地元のウナギで作ったお弁当を買って新幹線に乗るのですが、昨日は新宿の家で留守番をしているワンちゃんの具合が悪いので、できるだけ早く戻るためにそのままホームに駆け上がり、自笑亭の売店で毎日限定30食とおばさんが言った「うなぎ飯」を買って帰ってきました。
自笑亭といえば安政元年から160年以上の歴史のある食のお店で、浜松で駅弁といえば自笑亭と誰もが知っているお店でした。しかし、半世紀前に東京に出てきてからは新幹線の車内でお弁当を食べる機会もなく、ほぼ50年間は自笑亭の駅弁を食べていませんでした。久しぶりの「うなぎ飯」に期待を膨らませ、いつもストックしてある「肝吸い」を作り、どれどれと開けてみたのですが、見かけは値段相当のうなぎが乗っているのですが、なんとなく私が思っていたイメージとは違うのです。
一口食べてみました。それは私の記憶にある昔の「うなぎ飯」とは程遠い味でした。かなり昔の記憶が、その後、いろいろなところで食べたうな丼やうな重の味で書き換わっていたのかもしれません。あるいは車中で食べるとまた違った印象だったのかもしれませんが、タレも少なくご飯が固くて、これってうなぎ飯?というのが大きながっかりでした。
食べ終わって後片付けをしようとした時に、もう一度包装紙を眺めていて、ふと気づいたことがあります。これが小さな発見なのですが、なんとイラストのお侍さんや町人がIT化しているではありませんか、、、、、驚き!!おばさんがスマホで、うなぎをさらっていく猫を写メしているし、ベンチで休憩する武士が携帯を使い、もう一人はノートブックでお仕事をしている。ほぼ気がつかれないで捨てられてしまうであろう外紙に込めたこのセンスは抜群です。このセンスを駅弁の味にも注いで欲しかった、、。
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