結論的には、頭の柔軟性というか自由さは大学生よりもずっと優れていることを実感したことです。練習と本番の2回実施したのですが、最初に練習で出した課題は、「島人の宝」を探せでした。みんなが石垣島に特有の大切なものつまり宝と思えるものをできるだけたくさん書き出すというものでしたが、予想としては観光ガイドブックに載っているような「サンゴ」や「アカショウビン」「川平湾」「カンムリワシ」などの自然を中心にした言葉が大半だろうと思っていたわけです。
ところがいわゆる観光地名などは一つもなく、その代わりに全く予想もしていなかった「オアヤケアカハチ」「エイサー」「豊年祭」などの芸能や伝統文化としてくくれるものがたくさんあったことと、「やさしい人」「フレンドリーな人」「世話好きなおばさん」など周りの人を島の宝だと思っていたというのが意外でした。やはり、島を外から見るのと内から毎日の暮らしを通して見るのとでは随分視点が違うことを再確認しました。
そしてこんなにやさしい心をこの子たちは持っているのを知って感激すると同時に、
思いつくものを自由に、これ以上出てこないまで絞り出すというブレーンストーミングが子どもたちの素直な頭をさらに柔軟にしてくれるのにも十分効果的であると思いました。
二つ目の出題は「重い」という言葉から思いつくものをできるだけたくさん書き出すというものでした。このブレーンストーミングの後でKJ法によりグルーピングし、まとまったグループの意味を考えながら「重い」とはどういうことか理解した後で、それを図化するというものでした。この図を内容の重いダンボール箱にはって世界共通のサインにしようと狙ったわけです。
結果として出された重いをイメージする絵やサインは、必ずしもデザイン的に優れたものという段階ではありませんが、このプロセスを体験することを通して「表現」して「伝える」ということの意味を理解していただけたのではないかと思います。
たくさんの気づきと感激のあったワークショップでした。
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